「“強み”を言語化プログラムについて自分の感性で何か書いてください!」
『とても「ことばを伝える」ことを支援する団体とは思えない言葉足らずの執筆依頼!』
と、笑いをこらえつつも二つ返事で「わかりました!」と答えました。
愛のある無茶ぶり。刺激的でワクワクしますね。笑
ただ、何を書けばいいのか全く分からない状態。。。
とりあえず依頼通り自分の感性に従って何か言葉を探してみましょう。
冒頭の言葉を読んで、仕事を丸投げする
無責任な上司を思い浮かべた人もいるかもしれません。
けれども、私はあの言葉を『信頼から来た言葉』と捉えています。
このように言えるのは相手の気持ちを感じ取っているから。
依頼主の性格や人柄などパーソナリティを理解しているし、
もし明確な目的があるのならちゃんと明示してくれる…はず?笑
けれども、明示しないという事はそこに“何か”の答えを望んでいるということ。
私の感性、つまり私の『物事を感じ取る働き』に期待している訳ですね。
なんてことを考えた時、ふと「この状態って
自分の“強み”を言語化する時の状態と似てないか?」
ということに気づきました。
詳しく書くなら『「“強み”を言語化プログラムについて何か書いて」
と言われて何を書けばいいかわからない』状態が、
『「自分の“強み”について何か書いて」と言われて
何を書けばいいか分からない』状態とリンクしているということ。
そうと気づけば、視界が開けます。
普段ワークショップで行っている
『自分の“強み”を言語化する仕組み』を
活用すればいいわけですからね。
マナビエルの“強み”を言語化プログラムには
『自分の“強み”は何だろう?』を感じ取る仕掛けがある。
例えば、チャレンジ精神、冷静さ、計画性、誠実さ、傾聴力…のように、
たくさんのキーワードの中から自分の特性や自然と出来ることを探すワークなど。
たくさんの言葉に触れると、
その言葉の中に自分が引っかかる言葉が見つかってきます。
言葉に引っかかるのは、
その言葉に対して普段から考えることがあったり、
無意識でも“何か”を感じていたりするから。
また、その言葉に関するエピソードを持っているから。
どんな言葉に引っ掛かるかは人それぞれ。
感じ取った事も人によって違う。
ココは個性が分かれるところ。
そして、それぞれの個性で感じ取った“何か”について考えていく。
最終的にその“何か”が言語化された時、
自分にしかない“強み”に出会えるというわけですね。
言語化と聞くと言葉で表現したり、
想いを伝えることに意識が向きます。
確かにその通りですが、その前に大事なプロセスがある。
それは「“何を”感じ取るか?」ということ。
「どう伝えるか?」は
「“何を”伝えるか?」があって
初めて表現することが出来る。
“強み”を言語化する時も、
まずは『自分の“強み”は何か?』を
感じ取るところに意識を向けています。
言語化は難しいと言われますが、
一部を除いてそんなことはありません。
確かに、考えをまとめたりキレイな文章にしようとすると
言葉がまとまらなくて難しいと感じるけれど、
文章化に必要な『語彙力』や『要約力』は知識やテクニックなので、
後でいくらでも身に付けられる。ココは勉強しましょう!笑
でも、それよりも
まずは『“何を”感じ取るか?』が大切。
そして、考えをまとめる前に
『感じ取ったことをそのまま書き出す』ことが意外と重要。
この文章も、私が感じたことをそのまま書いたのが始まりでした。
私は
『“強み”を言語化プログラム』
『自分の感性』
『何か』
という3つのキーワードから
『とても「ことばを伝える」ことを支援する団体とは
思えない言葉足らずの執筆依頼!』と感じたので、
それをそのまま書きました。
後はこの言葉に対して自分の考えを巡らせるだけ。
『冒頭の言葉、自分は笑い話として受け止めてるけれど、
無責任な上司って読み取る人もいるかな?』
『“強み”を言語化プログラムに触れる必要はあるよね』
『読んでくれた人に「自分の“強み”を言語化できそう!」と感じてもらいたいなぁ』
など。
「“自分の感性”を相手に伝えるためにはどうすればいいか?」
を考えて、言語化する訳ですね。
思うこと、感じることは誰もが無意識にしていること。
『“何を”感じ取るか?』と向き合えれば、
言語化は意外と難しくないものです。
「“強み”を言語化プログラムについて自分の感性で何か書いてください!」
最初は何を書けばいいのか分からなかった私も、
「この言葉から“何を”感じるか?」と向き合ったことで
気がつけばここまで言葉が繋がりました。
同じように自分の“強み”が何か分からない人も、
「見聞きする言葉から“何を”感じるか?どんなエピソードがあるか?」などと
向き合うことで自分の“強み”に出会えます。
『“強み”を言語化する』と聞くと難しそうと思われるけれど、
全く持ってそんなことない。
『“強み”を言語化する』ことも
『“自分の好きなもの”を友達と語り合う』ことも
『“今日の出来事”を家族に話す』ことも、
『“自分の感性”を相手に伝える』という意味では同じ。
“テーマ”が“強み”に変わっただけで、
実はやることは
“自分の好きなもの”や“今日の出来事”を
相手に伝えることと何も変わらないのです。
「自分には“強み”がない…」
そんな言葉を使う人もいるけれど、
『“強み”がない』のではなく
『“強み”に気づけてない』だけ。
“強み”なんて誰にでもあるし、
言語化だって簡単に出来ること。
“自分の感性”に従って、
“何を”感じたかを磨いていく。
そうすれば“強み”はもちろん、
無茶ぶりにだって応えられるのです!笑
文責・松田 裕司