この記事を書いた人

NPO法人マナビエル 代表理事、社会教育士、ワークショップデザイナー。ことばで自分を伝える力を向上のためのワーク教材や授業デザインを担当。

毎日ぺこぱ!!

ことばで自分を伝える

毎日ぺこぱ!!


ノリ突っ込まない。

ってご存じですか?

最近、人気急上昇中のお笑いコンビ、
ペこぱの芸のスタイルです。
新しいジャンルを切り開いた!
と話題ですね。

ぺこぱのお二人
引用元:サンミュージックWEBサイト


「悪くないだろう。」

「〇〇とも言い切れない!」

何度でも「時を戻そう。」

そんなフレーズが楽しいお二人。
我が家の子どもたちも大ファン。
いつも大笑いで、
日ごろから会話にも溶け込んで、
我が家にもフレーズ登場率が高まっています。

ぺこぱ感が光るわけ


彼らがウケるわけは、
優しいツッコミがみんなに
「たしかに~っ!」と思わせるからです。

これまでのお笑いにも、
たくさんの「たしかに!」や
「あるある!」がネタになっていますよね。

それなのになぜ、
ぺこぱだけが新しいジャンルと
言われるのでしょう。

そもそもツッコミって、
指摘する、とか言い返す、とか
そんなイメージだと思います。

冷静に見たら…
うん、思いっきり指摘ですよね。

それを話術やテンポや動きで
いかに笑えるかってところが、
醍醐味なんだと思います。

しかし、
彼らのノリ突っ込まないスタイルは、
相手を否定しない、理解しよう、
とするスタイルで
真逆なわけです。

指摘するのか…と思ったら、
みんなの期待を裏切り、

受け入れちゃう。笑

そんな、
ツッコミとは真逆の
この【ツッコマナイ】は、
心を和ませてくれるんですよね。

きっと潜在的な意識を安心させてくれて、
元気をもらうのかもしれません。

そうとも言い切れない!ことばかり


はじめは
「ん?お笑いでこれありなの?」と
思った人も少なくないのでは?
私もそうでした。

しかし、じわじわとくるんですね、
これが。
なぜなんでしょう。

ぺこぱの場合は、
相手のボケに対して
過度に受け入れすぎな姿勢が、
さらに笑いを誘います。

あはは、そこまで?
そうきたか!
理解よすぎ!?って。

でも、余韻が残るんです。
「いや、大げさだと思ったけど…
そうだよ、そうとも言えるよ!」って。

だって、世の中
そうとも言い切れないこと
ばっかりなんですから。

正解は一つじゃないってことです。

本来、人は
「受け入れられたい」
「認められたい」
「否定されたくない」
という潜在的な意識が
大なり小なりあるものです。

その意識が満たされ
安心できるところでこそ、
人は本来持つ力を
発揮できるようになるのです。

もちろん、
ダメだ!喝!という応援も
時には必要かもしれません。

しかし、ルールと締め付けは別。

一つじゃないはずの
あなたなりの答えを、
頭から否定されてしまうことは、
ルールではなく
締め付けられる力のほうが
強いのではないでしょうか。

やはり、
まずは受け止めてもらえること、
認められることによる
安心、自信は、
自分らしい力をシンプルに
無理なく生むものです。

日常にぺこぱ感を


私は最近…
密かにウチの子たちに
ぺこぱ感のある会話を
試してみています。

悪くないだろう。
いや、むしろいい!

そうとも言い切れない。
いやいや、そうとも言える!

時を戻そう。
そのとき、どう考えたの?

どうですか?この切り返し。笑
いいですよね!!

子どもにだけでなく、
パートナー、親、同僚、友人、
社会においてすべて通用しそう。
(あ、相手により言い方は変えましょう。)

そしてきっと、
そのぺこぱ風【ツッコマナイ】が、
コミュニケーションを
豊かに展開してくれること
間違いなしです。

毎日ぺこぱ。
私の最近のテーマです。

続・毎日ぺこぱ!!に続く…)

マナビエル代表理事 志田千帆

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